フランネルソファの想い-「匠の技」-について

フランネルソファの想い-「匠の技」-について


FLANNEL SOFA(フランネルソファ)は、自社で国内にソファ工場を持ったソファ専門ブランドで当店でも非常に人気のあるブランドです。
ソファの製作を始めて約40年となるFLANNEL SOFAは、『MADE IN JAPAN』にこだわりソファ製作を行っています。
さらにFLANNEL SOFA は、ご注文を承ってから、北名古屋市にある自社工場 で、1 台 1 台製作を行ないます。 その為、ソファのお届けにはお時間を頂いてしまいますが、そこには大量生産品には叶わない、職人の手仕事によって生まれるクオリティがあります。
その日本ならではの職人のこだわりや技術をご紹介いたします。


ソファが出来るまでの熟練された技と気配り。

FLANNEL SOFAでは、お客様からご注文をいただいてから、自社工場にて職人が1台1台心を込めて製作しています。 ソファの製作工程は大きく分けて5つ、裁断、縫製、下張り、ウレタン接着、張りの工程を経て1台のソファができあがります。機械に頼らず、匠の技だからこそ成せる手作業で、FLANNEL(フランネル)のソファには命が吹き込まれていきます。


「慣れという言葉で片付ける事ができない繰り返しの点検と、材料素材を見極める目利き。数ミリ単位の細かな変化を見極め、長年の知識と技術でカバーする。」
 


ソファが出来上がるまで

①ソファ開発-何度も試験し、出来上がる新たなソファ-


FLANNEL SOFAでは、図面を引き、試作を作るという流れを納得いくまで何度も繰り返し、商品化を決定します。
妥協を許さないソファを完成させる為に、デザインと座り心地を徹底分析します。
 


②生地裁断-手作業にこだわった裁断-

型を転写した線を丁寧に裁断していきます。生地の伸び具合によって線の内、外、中心を切る判断が重要ポイントとなります。 ただ裁断といえど、生地の伸び具合が素材ごとで全て違うので、手作業で行うことにこだわっています。
 


③生地縫製-糸にまで細かい気配り-

FLANNEL SOFAでは30番糸をメインに使用しています。布地には綿糸、フェイクレザーにはナイロン糸を、本革には#8ナイロンという太い糸が使われます。生地と最も相性がよい、強度の出せる糸を選んで使用します。
 


④ソファ下張り-ソファ基本の骨組み-

木枠にバネ、ニット、PPテープをソファの内部材を取り付けていきます。
それぞれには、硬さ、伸び具合、反発力に違いがあり、その組み合わせによって理想の座り心地が生み出されます。
 


⑤ウレタン装着
-国産素材のウレタンを使い分け、座り心地を調整-

国産のウレタンをしっかりとソファに貼付けていきます。ソファの種類によって貼られるウレタン密度は異なります。シリーズによっては7層構造のソファもあります。高密度ウレタン、低反発ウレタン、などを駆使し座り心地を追求しています。
 


⑥ソファ張り-細かい部分もしっかり丁寧に-

ウレタンまで貼り付けられたソファのパーツに対し生地を張っていきます。
生地の伸び、座り心地の硬さ、柔らかさによって、張り具合を調整しています。ここですべての仕上がりが決まります。
 


⑦検査・清掃
-何度も細かく検査し、完成度を高める-

完成したソファは、入念な確認が行われます。問題が少しでもあれば、しっかり補修します。
問題なければクリアした後、強力なエアダスターでゴミを除去し、徹底清掃が行われます。
 


⑧検査・清掃-幾層にも重なる丈夫な梱包材-

完成したソファは、エアパッキンで包み、しっかりとしたダンボールに入れてお届けします。
丈夫な梱包で、ソファを衝撃から守り、安心してソファが届けられます。

 


FLANNEL SOFA の縫製のこだわり

生地の縫製と一言に言っても、そこには沢山の技術・工夫が凝らされていま す。一見すると地味で、気づかれにくい部分が多くありますが、実はこの縫製工程はソファの仕上がりの美しさを大きく左右する、重要な役割を担っています。

生地の特性に合わせた、縫い加減の調整。

生地はそれぞれ、厚みや伸縮率、織りの密度など異なった特性をもっています。そのため同じソファの型だからといって、全ての生地を同様に縫ってしまうと、ソファ本体に生地を張った際、縫製部分が波打つなど、その後の仕上がりに影響が出てしまいます。また異なる素材は硬さが違うため、縫い合わせにも注意が必要です。 例として、カバーリングソファなどで使用されるジッパーと、柔らかい生地では、ミシン送りが難しく、縫い終わりにズレが生じやすいといった点があります。 FLANNEL SOFAでは 30 シリーズ以上の生地を取り扱っているため、それぞれの生地の特性に合わせ、ミシンの縫い加減を微調整し、どの生地であっても、ソファに張った際の仕上がりが同じになる工夫をしています。



均一なステッチ巾。

FLANNEL SOFAではステッチ(※)の巾を定め、均一で美しい仕上がりになるよう縫製をしています。この「ステッチの均一性」は FLANNEL SOFA のソファに限らず、丁寧に縫製された商品かどうかが一目で見て分かるポイントでもあります。
(※ステッチとは・・・縫製・刺繍において、縫い方や縫い目のことを指します。この記事では主に「縫い目」の意味として使用)

またFLANNEL SOFAの生地の中でも、人気のウルトラスエードや、本革などはステッチが目立ちやすい上、一度針を通してしまうと縫い直しが効かないという特性があるため、1針1針慎重に縫製を行なっています。

 



技術と技法を駆使して、高めるデザイン性。

縫製には、様々な技法があります。 FLANNEL SOFAはソファのデザイン性をより高めるための技法を取り入れながら縫製を行なっています。


ソファの輪郭を際立たせる、「コードパイピング」

生地の端を細⻑い布で縫い包むことを「パイピング」といい、その細⻑い布の中に紐が挟んであるものを「コードパイピング」と呼びます。主に装飾として使用される技法です。コードパイピングは、生地が4枚重なった状態で縫い上げるため、縫い終わりのズレや歪みが生じやすく、経験と技術が必要です。
また、FLANNEL SOFA では、コードパイピングの紐の端ギリギリを縫うことで、ミシンの縫い目を目立たなくさせるとともに、くっきりとパイピングの輪郭が浮かび上がる、洗練されたデザインを実現しています。

 

美しい丸みと、ふっくらとした柔らかさを演出、「いせ」

平面の布にふくらみや丸みを出す技法のことを「いせ」といいます。
「いせ」を用いることで、ふんわりと美しい丸みをもったデザインに仕上がります。「いせ」は、洋服の袖山の縫製などによく用いられ、2枚の異なる⻑さの生地の縫い始めと縫い終わりが一緒になるよう、短い生地に⻑い生地を入れ込みながら縫います。自然なラインを作るためには、カーブの膨らみ具合の調整や、シワを均一に入れながら縫い合わせる技術が必要となります。 FLANNEL SOFAでは主に、丸みを帯びた、ソファの肘やクッションに使用されています。



まとめ

「道具を手足のように、細かい技術が素材を活かす。」

バネや生地を打ち付けるタッカー、生地縫製をするミシン。
それら道具は熟練した職人達の手足のように動き、今日も工場で音を奏でています。

使い込まれ色あせた道具達は、職人の積み重ねてきた歴史そのものを表現しています。
ただ自動にこなすのではなく、想いを込めた手作業にこだわる。

そんな想いでフランネルはソファを作り続けています。

 

 実店舗のご案内はこちら
 フランネルソファの商品はこちら

 

コラム一覧に戻る